骨盤とは、人間の骨格のちょうど中心にあたる位置にあり、上半身と両足をつなぐ結合部に位置しています。
複雑な骨が組み合わさって、 Ｓ字形に湾曲した上半身の重さとバランスをとり、股関節と連動して足を前後左右に動かすという 、いわば人間の骨格の 「かなめ 」の役割を果たしています。
これだけでも、われわれ人間にはとても重要な骨であることがわかるかと思います。

骨盤は、基本的にはガッチリと組み合わさり、周辺の筋肉や靱帯によっても支えられているので、本来は簡単に動いたりゆがんだりするものではありません。
しかし、骨盤唯一の関節である 「仙腸関節」という部分は強い圧力にとても弱く、持続的な力が加わったり、強い力で押されたりすると、ジョイント部が開いたり歪んだりしてしまうことがあります 。
すると正常にかかるバランスがくずれてしまい、このずれをカバーしようとするために骨盤に歪みが生じ、最終的にはこの歪みが体全体へと広がってしまうのです。

体の歪みというのは、日常の小さな癖の蓄積や筋肉の衰えなどが原因で、誰にでも起こるものです。
しかし特に注意したいのが「骨盤のゆがみ」と言えるでしょう。

上半身と下半身を結ぶ『ちょうつがい』の役目を果たす骨盤が歪むと、その上下につながる背骨から首・肩、腕や足などの骨に悪影響を及ぼし、全身のバランスが崩れてしまいます。
まず仙腸関節をかばうために、骨盤周辺の筋肉や靭帯に必要以上の負担がかかってしまい、腰痛が起きます。
ひどい場合は椎間板ヘルニアになってしまう方もおられます。
その腰の痛さから骨盤で上半身を支えきれなくなり、背骨や首が前に倒れてきてしまうのです。 そうなれば、背中や肩、首などにも痛みが起こりやすくなってくるでしょう。

そして、どんどんと負の連鎖が続いてきてしまいます。
骨盤・背骨が歪むことで、内臓全体が下がり働きが落ちてしまう、生殖器なども圧迫されて全身に症状が発生していきます。便秘や肌荒れ、消化不良、生理痛、免疫低下など、骨盤の歪みは不健康の始まりなのです。

以上、骨盤の歪みの恐ろしさを紹介いたしましたが、いかがだったでしょうか？
座る姿勢が多くなってきた現代病の一つと言っていいかもしれません。
この歪みを治すには、外部からの施術（接骨院の骨盤矯正）がなによりもお勧めです。